COLUMNCOLUMNグーフィ森の『Single Speaker』

Single Speaker Vol.45 『ボルトがキターッ!! ボルトだボルト、あ~ボルトがぁ~!?』 

2017-08-17

●先日かなりショッキングな言葉がネット上に踊った。Fuji-Rockの事をレポートしているものだったのだが、ボクは驚愕だった。【フジロックは、もはや中高年のための祭典か!?】【ROCKは古いと言われる時代がそこまで来ているのか!?】こうである !!
いやいやいや、ビックリですよ。フジロックに参加した若者が「どこのステージにも白髪交じりの中高年が驚くほど来ていた」というレポートをあげていて、それで中高年の祭典という表現がいっきに一人歩きしてしまったようです。エーッ!! マジーッ!?と驚きながらも、いかんいかん、うまいこと言うなぁと感心してしまったボク(オジさん)でした。

フジロックは1997年、山梨県富士天神山スキー場で初開催され、1999年より、毎年7月下旬または8月上旬、新潟県湯沢町の苗場スキー場で3日間にわたり、国内外のアーティストが多数参加し開催されている我が国最大級のロックフェスであり、日本の“フェス”の草分け的存在となっている。

そのフェスに参加した若者が、ちょっとネット上に軽くディスったってことのようだが…。クスッと笑いこそしたものの、怒る気には全然なれなかった。というより、「ワ~ッ、ウザイー!!」なんて罵声を周囲の若者から浴びせられながらも、オジさんたちが拳を突き上げ8ビートに狂喜乱舞していたかと思うと、ボク(オジサン)はジ~ンと目頭が熱くなるというものです!? いやいやそうじゃないそうじゃない。それはいいんです。白髪交じりだろうが、メタボだろうが、そういうオジさんたちが多かったっていう話は全然問題じゃないんです。問題は【ROCKは、もう古いと言われる時代がそこまで来ているのか!?】なんてビックリするような言葉が呟かれていたことなのです。これ大問題です!! ロックは永久不滅、どこまでも進化し続ける常にingな文化でしょうが!! と、現場に行けなかったオジサン(ボク)は今熱くなっております。車イスをガクンガクン揺らしながら「ちぃがぁうダロ!! ちがうだろ!!」とえらく怒っております!? 

考えてみるとポピュラーミュージックは、20世紀後半に様々なジャンルの音楽が合体・融合・拡散を繰り返しながら進化・発展し続けて来ました。その中心的存在にあったのが、まちがいなくRock Musicです。それが【ROCKは、もう古いと言われる時代がそこまで来ているのか!?】ですよ~。ロック少年!(!?)を自負するオジさんには信じがたい許しがたい言葉だったのです。オジサンは、少々ヘコんでしまいました。

●次のトピックは、ヘコんだというよりも、もう愕然としました。フェイスブックが開発したAI(人工知能)が人間には理解できない独自の言語で会話をはじめ、同社はこのプロジェクトを緊急停止させた。というのです。これ大問題でしょ。怖くないですか? まるで『ターミネーター』や『アイ,ロボット』、そうSF映画の世界です。この現場に居合わせた開発者たちはフリーズしたでしょうね。ビビったでしょうね、そしていろんな意味でヘコんだに違いありません。ニュースを読んだボクがへコんだぐらいですから。…やはり人が想像しうることは、すべて現実となっていくんですかねぇ!? となると…ボクの知る限り、SF映画はほとんどハッピーエンドなものがありません。良くて哀愁ストーリーへ流れるか、極めつけは人類滅亡ですよ!? ウヒャ~です !!

●で、ウヒャーッ!! だったのが『世界陸上ロンドン大会」ですよ。大変申し訳ないんですが、どうにも協調性が必要な団体スポーツが昔から苦手でありまして、観るのもやるのもね。でありますから個人技である陸上競技は大好物(?)なのです。そんなボクが唯一別モノとしているのが4X100mリレー(一応団体競技なので)。観ました観ました。吠えてました吠えてました。またもやりましたねぇ日本。お家芸のバトンの威力、すんごいです。もはや伝家の宝刀ですね。そしてあまりに劇的だったのがボルトのラストランでした。走れずして6万人のスタンドを湧かせるあのパフォーマンス、根っからのエンタティナーっぷりはやはりスーパースターです。走れずとも、やはりボルトはボルトでした。ああいうスーパースターが現在の音楽界にも欲しいですよね。音楽のジャンルもオーディエンスやリスナーの性別、年齢もポンッと自由に飛び越えてしまう威力。魔法の杖にでも乗ってやしないかと思わせてくれたあの走りっぷり。ボルトにプレスリー、リレーの4人にビートルズを感じていた陸上競技好きなロック小僧のリポートでした !!

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