COLUMNCOLUMNグーフィ森の『Single Speaker』

Single Speaker Vol.57 『“再来年は東京オリンピック!!” で、いつものぼやき節』 

2018-10-10

●4年前の誕生日、facebookに夢として希望としてTOKYO 2020大会をこの目にしっかりと焼き付けたいと切なる思いを綴りました。脳出血発症後7、8年目が再発のリスクが高いとされていますが、ボクは何の問題もなくこの要注意ポイントをあっさりとクリア、気付けば2年後には夢と希望のスポーツの祭典が迫ってきています。全くもって月日の流れは早い早い。
東日本大震災の影響から、復興最優先としオリンピック開催はNGとすべし、とのネガティブな意見があちらこちらで囁かれていましたが、“祭り”の持つポジティブなエネルギーをどこまでも信じてやまないボクは、こんな時だからこそオリンピックは開催すべきではないか、と声を上げていました。そして今、オリンピック色がじわじわ盛り上がりを見せてきていることにホッと安堵している今日この頃、さぁて何を観に行きましょうか?

次のオリンピックも前回同様日本中が生まれ変わるんでしょうかねぇ? あんときゃ(1964年のオリンピック)すごかったですからねぇ。全てが一気に近代化しましたから。小学2年、 山陰の田舎町のボクですら世の中の急変を感じてましたもんね。羽根を付けたら空を飛びそうなくらいの超特急列車が走ったり(そうです新幹線です)、サーキットのような自動車専用高速道路が開通したり(東名高速ですです)‥‥近未来がやってきたとワクワクしていたことを思い出します。ここ10年は断片的にしか世の中と付き合えてませんから、これから2、3年はその変化のスピードに翻弄されちゃうのでしょうか? まぁ、それもまた楽しってこととしておきましょうか。

21世紀はあらゆるもの・ことがAutomatic化されていくらしいのですが、果たしてそれは喜ばしいことなんでしょうか!? いいことなんでしょうか? 自動運転のクルマに乗って無人のコンビニへ買い物に出掛ける。そこへ友人からLINEが入り“何してる?” “コンビニ中” “Yeah!!”友人とのLINEはいつも決まって〈文字の一言トーク〉の応酬だ、実にそっけないというか実に味気ない。しかもこのLINEトークがこの日唯一の他人とのコミュニケーションときてる。‥‥なんてことにゃならないでしょうね、近未来は!? 頼みますよ若い衆 !!

●若い衆とかつては呼ばれていたボクも、いつの間にやら還暦を通り越し立派に老人の仲間入りを果たす歳になってきちゃいました。まさかなとは思っていましたが、気づけば若者の言動に事あるごとにブツブツ文句ばかり言ってる自分がいたりします。若い頃はあんなに説教くさい大人にはなりたくないと心に誓っていたハズなのに‥‥歳をとるってこういう事なんだなぁと妙に、いや不思議と冷静にその事実を受け止めていたりしています(?)。そういった意味では、わからず屋のじいさんにはなり下がっていないと自分では思っています。自信と根拠はないのですがそう信じてる、いや思い込んでます!? ちょっと怖い気もしますが、誰かそこんとこ客観的ご意見を聞かせて欲しいものです‥‥!? ここ最近とみに思うのですが、いいオヤジな歳になった上に、ハンディキャップを抱えたりしたもんだから、誰にもとやかく言われなくなってしまってねぇ、それはそれで結構寂しいものなんですよ。全くもってなんとも贅沢なこと(勝手なこと)言ってますよね、ホント。

●今月、4年半続いたボクも参加していたFMプログラムが最終回をむかえ終了しました。毎週番組へのコメント出しに結構苦戦もしていましたが、終わってみるとなんとも寂しいものです。中学生で深夜放送が始まり当然のようにヘビーリスナー化、そして高校生になるとボクの地方でもFM局が開局し俄然音楽の情報が降り注ぎ出しました。あの頃はまだまだエンタメ情報、特に海外の音楽情報を入手することは難しかった時代ですからラジオからの情報は洋楽ファンにとっては鉄板の情報でした。で、気づくとDJなる仕事もこなしている自分が30年ほど前からいたりします。ですからラジオとは長~い付き合いです。それも卒業です。定年退職を迎える人はきっとこんな空虚な想いをしているんでしょうかねぇ!? いやいやいやじつに不思議な気持ちです。まるで自覚のないままゴールしてしまったマラソンランナーの気分とでも言いましょうか?? こういったゴールがこれから次々に続いて行くんでしょうか!? う~んちょっぴり寂しいかな。

●さて話をオリンピックに戻しましょうか。
ボクは第1回東京オリンピックの時、小学2年生でした。そうです日本海沿いの田舎者ですから、世界中からオリンピック観戦のツーリストがやってきていることはニュースでしか知りません。お恥ずかしいことに、外国の方に出会った経験などありません。EXPO70に出掛け、世界には様々な人々がいるんだということを
初めて実感したんですから。そんな時代ですから、世界中からトップアスリートたちが集結し、様々な競技が開催されるスポーツの世界的祭典は、文句なしに圧倒的迫力がありました。当時始まったばかりのカラー放送に朝から釘付けだったことを思い出します。そうそう思い出しました。当時、至るところで万国旗が登場してました。お菓子のパッケージやら文房具やらありとあらゆるものに万国旗がプリントされていたことは、なんの違和感すら抱かず、“そりゃぁ、なんたってオリンピックがあるんだから”と熱くなっていたことを今思い出しちょっと照れ臭い感じでいます。年を重ねるとこういうことが多くなるんですよ、若い諸君。

●先日、いよいよ来年には新年号になるということで、“平成を振り返る特番”をTVでやってました。平成にビッグニュースは何かあったっけ。なんて思ってたんですが、ありましたありました。改めて振り返ってみると、あれも平成、これも平成、結構ネタ豊富でした。ただ、昭和のビッグニュースがバズーカ砲の連発だったのに対し平成は自動小銃って感じ。球数は多いんですが若干迫力に欠ける感じが昭和世代にはしてます。それも時代だからでしょうか? 平和に成ると書いて平成。ですが平(たいら)に成るで平成、つまり全てを押しなべて平にする、で、平成ってことにボクなんかは感じちゃうんですよね。いろんな意味で多少の凸凹があった方が面白いじゃないかってところが昭和のオジさんたちにはあったりするんですよ。そりゃぁもちろん大変ですよ。色々ありますから。そんな中から這い上がる(勝ち上がる)のが面白いんじゃない!! ってことになっちゃうわけなんです。そうでしたそうでした。今の時代、勝敗にあまり拘っちゃいけないんですよね。運動会でも着順をつけないんですものね。でもその発想がどんどんエスカレートして、オリンピックでも全員が金メダルなんてことにはならないでしょうね!?


※『Single Speaker』に関する感想・質問などがあれば下記アドレスまでドシドシどーぞ!
message@kyodoyokohama.co.jp