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グーフィ森のSingle Speaker

プロフィール
1956年、京都府生まれ。大阪芸術大学卒業。雑誌「ポパイ」「ターザン」などの編集を手掛け、フリーランスのエディターとして活動。
その後、音楽・映像のプロデューサーとして様々なアーティスト(今井美樹・喜多郎・福山雅治など)、並びにイベント、商業施設、CM等を手掛ける。
また、MTV JAPANの創立時の総合プロデューサーでもある。
編集者の経験を活かした多角的な視野から構築されるプランニング&プロデュースで数多くの作品を送り出している。
2008年夏に脳幹出血により倒れ一線から身を引き、ただいまリハビリ奮闘中である。
そして自身がプロデュースするラジオ番組もオンエア中!番組詳細はこちら

2016-04-15
Single Speaker Vol.31 「祝・新Macゲット! 」 
突然ですが、おじいちゃんが還暦を迎えた時の祝いの席ことを強烈に覚えているんです。なぜか「おじいちゃん大ピンチ!」と子供心に激震が走ったんです(!?)。そのことが記憶の中にダウンロードされてしまってるんですよ。

おじいちゃんが還暦を迎えた時 大人たちが我が家に大勢集まっての宴がありました。その宴会のことをよ~く覚えてるっていう単純な話じゃないんです。小学校に上がる前だったでしょうか、よそのおじさん、おじいさんたちが我が家に集まって大勢で宴会をしていたように思うんです。その時のおじいちゃんが普段は着ないようなとても不似合いな赤いちゃんちゃんこを着て、ペコペコみんなに頭を下げながらお酒を注いで回ってるんです。その光景が、ボクという少年の記憶の中に焼き付いちゃってるんです。こんなことを言うと天国からくしゃみが聞こえそうですが、ちょっとボクにはショッキングだったんです。「おじいちゃんは、きっと悪いことをして、みんなからおしおきされてるに違いない!? 赤い服を着てあんなにペコペコお辞儀をして… きっとそうだ!」と大人たちの宴を見ていたてつや少年は思い込んでしまったのです。……だから強烈な記憶になっているのかも知れません!?(もちろん祖父のめでたい還暦祝いの宴会だったんですよ)

その勘違い王子(!?)のてつや少年はその後すくすく育ち、東京に出てグーフィと名乗る大人となり、そしてとうとう自身が還暦を迎えたのであります(テヘヘ)。

3月某日、たくさんの懐かしい声や嬉しい笑顔が東京の夜景を見下ろす六本木の高台(ウソ、51階のフロア)に集まりました。いやはやなんとも、嬉しいやら照れくさいやらの還暦祝いのパーティでした。赤いちゃんちゃんこは着ませんでしたが、赤いキャップに赤いトレーナーとボクなりに還暦を決め込んでみました(写真参照!?)。

じつはこのパーティの冒頭で友人から「ねぇ、ちゃんちゃんこは着ないの?」と耳元で呟かれ、おじいちゃんの還暦祝いのことが突如記憶の奥底から飛び出してきたというわけなんです。きっとその時何かのスイッチが入ったんでしょうね。そういうことってありませんか? 
それにしてもあの頃のおじいちゃんより今のボクはずいぶん若いと思えるんだけれどなぁ(と言ってもおじいちゃんはあくまで記憶の中の人)……ボクの方が若い説、これは思い込みでもなんでもなくて、この日集まってくれた友人の中にも同い年還暦の人はたくさんいて、彼らはどう見たって記憶の中にいる50数年前の還暦を迎えた頃のおじいちゃんより数段若い。あの時のおじいちゃんの体に今のボクの顔、を想像してみる…… う~ん、やっぱり妙だ。なんだなんだこの感じ、こんな摩訶不思議な時のいたずらスパイラルに迷い込んだ浦島太郎的映画があったなぁ、確か。そんなことが頭の中でグルグル回っていた六本木の天空パーティの夜だったのでした。
   
で、このとき出席のみんなから還暦祝いのプレゼントに最新バージョンのMacを頂きました。これがちょっとビックリものの進化を遂げており、このリハビリ生活の8年間 すっかり自分がMac的浦島太郎状態であったことに気付かされました。とにかく、薄い、軽い、速いって、もう吉野家状態!? しかもCD&DVDドライブそしてハードディスクが当然のようにない! なのでとにかくスッキリ! 一昨年くらい前からそんなバージョンが続々登場し始め出していたのは知っていましたが、いやいやスゴイ。やはり全てが今的に新しいのです。

手にしてまず驚いたのがその文字変換。文字入力する後から後からポンポンと自動変換してくれます。しかも意外に的確です。これなら、音声入力もきっとラクそうです(発声練習やらなきゃです)。そんなこんなで2時間ばかりいじっておりますと、ネットに繋ぐなどの大方の基本的なセットアップが終わり…、これPC黎明期からの人間からすると夢のようです。信じられないかもしれませんが、2・3日繋げないは当たり前でしたからね。そんなことを懐かしく思い出している間に、もう何年も前から使っているMacのように馴染んでいます。これにはボクもちょっと驚きました。30年近く毎年のように買い換えていたMacヘビーユーザーですが、馴染む感が早いというよりも、人懐っこくなったなぁ、とすら感じたのは今回が初めてです。

そう思った瞬間、ちょっとゾクッと悪寒が! ほら最近グーグルが開発中の自動運転システムの車がテスト走行中に事故を起こしたり、MS社が実験的にネット上に登場させた人工知能(AI)が、心ない一般ユーザーのいたずらによって、暴言を吐きヒトラー賛美を繰り返すという暴走をしでかしたり…。かと思えば、囲碁の世界NO.1プロ棋士とコンピュータとの対戦で、大方の予想よりも(IT業界含む様々な方面の予想、もちろん囲碁関係も) 10年も早くコンピュータに軍配が上がってしまったり…。おいおい、SF映画の『ターミネーター』のように、近い将来、人工知能やコンピュータが人類に反旗を翻し、我ら人類はヤバい立場になるというのか…!?

ヤバい! それどころじゃない。次のヘルパーさん(介護の方)の来る時間です。まとめに入んなきゃ!? 
しかしあれですよね、SF映画の世界で、コンピュータが暴走するときは、決まって人類の危機がやってくるってストーリー展開ばかりですよね。嬉しい展開や笑いが止まらない展開ってのはないんですかねぇ。難病を次々に完治させてしまうスーパーワクチンを開発してしまった(こういう展開も素敵です)とか、世界中が平和に暮らせる政治(方法)を全世界に提案してくれるとかとか、もっともっと楽しい・嬉しい方向への暴走なら歓迎なんですけれど…。

そういや20年近く、毎日のようにコンピュータ機器に囲まれた音楽制作の現場にいたわけですが、機材が故障したとかコンピュータが固まったなんてことは日常茶飯事でしたが…、コンピュータが暴走し、勝手にとんでもない名曲を作ってしまった!? なんて話は聞いたことがありません!?

しかしこのMac、よ〜くなった良くなった。ま、まさかぁ、このプレゼントしてもらったばかりのMacが暴走するなんてことは…!? 今夜も妄想がどこまでもぐるぐる回る夜のようです!?

※『Single Speaker』に関する感想・質問などがあれば下記アドレスまでドシドシどーぞ!
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