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グーフィ森のSingle Speaker

プロフィール
1956年、京都府生まれ。大阪芸術大学卒業。雑誌「ポパイ」「ターザン」などの編集を手掛け、フリーランスのエディターとして活動。
その後、音楽・映像のプロデューサーとして様々なアーティスト(今井美樹・喜多郎・福山雅治など)、並びにイベント、商業施設、CM等を手掛ける。
また、MTV JAPANの創立時の総合プロデューサーでもある。
編集者の経験を活かした多角的な視野から構築されるプランニング&プロデュースで数多くの作品を送り出している。
2008年夏に脳幹出血により倒れ一線から身を引き、ただいまリハビリ奮闘中である。
そして自身がプロデュースするラジオ番組もオンエア中!番組詳細はこちら

2018-09-12
Single Speaker Vol.56 『バブルはなぜギラギラだったのか?』 
経済学的な話をしようということではなく、なぜあの頃(バブルの頃)はギラギラしていたのかというボク的な分析をしてみようかなと思いまして‥‥。いま考え起こしてもあの時代は全てがハイリスク・ハイリターンの上に成り立っていたような気がしています。そしてそのことを誰もが把握できていながらも、全てがリスキーなゲームの荒海の中をみんなで漂流していたような気がしていました。いま思うと負けが込み出す前のパチンコの大当たりのような状態だったんじゃなかったかと‥‥。やけっぱちになる一歩手前の狂喜乱舞状態とでも言いましょうか、当時の世の中何もかもが何か壊れてましたねぇ、ボクですらそう思ってましたからね。

いわゆるバブルはボクにとってまさにバブルでした!? 仕事は営業せずとも次から次へと降ってきました。しかもギャランティが無茶苦茶です。同じことをしても今までと一桁違ったんです。多い方にですよ?? 営業をかけたわけでなく、ギャランティアップを要求したわけでもありません。「頼むからもうちょい経費アップしてくんない!! も少し経費使いたいわけよ、わかる!!」これクライアント側のセリフですよ。本来ギャラや経費を値切ってくる人間たちが、もっとお金を払いたいって言ってくるんですよ。おかしいでしょうが。でもって仕事の振り方もまるで適当「Goofyあれやってたよね、だったらこれもできるんじゃない。でついでにこれも‥‥」ミルクを買いに行った先で、「この牛の世話頼むよ」と牛を一頭渡され、「ついでにこの牧場もやってくれないかなぁ」って感じで信じられないような展開へと話が次から次へと転がって行くわけです。世の中のバブルの数段強力なバブルでしたからねボクらの業界(エンタテインメント業界、ならびに飲食業界等々)は、まさに弾けんばかりのバブルでしたね!? ゆえに質よりは仕掛けの規模だったり数的な要素ばかりがクローズアップされてました。“10万個のシャボン玉を飛ばします!!”とか“世界一のメガサイズシャボン玉作ります!!”とかとか、じゃぁどこでどうやって10万個のシャボン玉を作るのか? 飛ばすのか? デカいシャボン玉を作って何をするのか? 世の中何もかもがこんな調子で、何をやっても数値(お金もです)や規模ばかりがフォーカスされ世の中からチヤホヤされる状態にあったように覚えています。何かが1つ、それも大切なものが足りてなかったんですよねぇ、あの頃は。お恥ずかしい話ですがボクもそんなバブリーな仕込みを仕掛けていた張本人の一人だったことを今ちょっぴり顔を赤くして告白しています(ペコリ、ポ~ッ)。ボクのバブル時代はそんなでした。いま考えると、結果、全てに中途半端だった気もします、だから苦い経験もたくさんあります。恥ずかしい失敗もたくさんしました。だからこそ手に入れる事ができた素晴らしい経験の数々が今のボクにはあります。いやあると思っています。そしてもちろんそんな時代をどっぷり共有できた友人もたくさんいます。

しかしボクもボクの友人たちもヒール役に徹することができるはずもなく、バブルのど真ん中にいたにも関わらず財を残すことができた人間はいませんねぇ!? みんな根は正直者だったということでしょうか‥‥!? いま思えば、ひょっとするとあの頃のギラギラ感って、嘘がつけない小心者の冷や汗だったりして‥‥??
バブルはやっぱりバブルでした。掴めなかったですね、ボクには !! 


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